追求された機能美
シェーカーボックスとは、19世紀を中心にアメリカで活動していたシェーカー教徒によって創られた木製品のひとつ。
「simplicity(シンプリシティ)~全てにおいて簡素である事~」を理想として、建物から家具、日用品に至るまで、装飾性を避け機能性を追求した実用的なものを丁寧に創りだしていました。
現代においては、シェーカー教徒が生み出した理念や美しい道具が多く共感を呼びました。
特にカナダのシェーカーボックス名工「BRENT ROUKE」(ブレント・ルーク)氏の作品は評価が高く
本場アメリカのシェーカーコミュニティービレッジにも納入されているほどのトップクオリティを誇ります。
銅の留め具と小さなダボだけで作られた作品からは、熟練の技術が感じ取れます。
自分だけの使い方で
シェーカーボックスの魅力は、なんといっても天然木が醸し出す木目の美しさ。
チェリー材は使い込む程に、こっくりとした濃いあめ色に変化していきます。
使用するうちにできるキズでさえも愛しくなる、自分でアンティークへと育てる感覚も木製品を持つ愉しみのひとつです。
底面には、そのシェーカーボックスを手がけた職人さんによる「BRENT ROUKE」の直筆サインが施されています。
一つ一つ異なるサインが、温もりを感じられる一品です。
育てていく楽しみ
上は新品。下は店舗で約10年展示したもの。
環境によって変化は様々ですが、徐々に濃く色付いていきます。
どのように変化していくのか、楽しんでいただけたらと思います。
※画像はオーバルボックスです
接着剤を使用しない物作り
シェーカーボックスは製造工程で接着材を使用しておりません。
細部の工夫とこだわりにより作り上げられたオーバルボックスは、様々な作品を作って来た彼らの中でも最も愛され
最も完成された作品と言われており、現代に残る貴重な作品の1つとなっております。
ハンドメイドと天然木の特性
※画像はシェーカーボックスシリーズですが特性は同様です。
■チェリー材について■
チェリー材の表面には「ミネラルストリーク(木が傷を自ら治療しようと、地中のミネラル成分を導管を通して吸い上げた痕)<画像1>」や「ピンノット(葉節)<画像2>」など、黒いヤニのスジや斑点などが生じます。
同じ木でも育った年数によって色の変化が出るため、濃淡が見られる場合がございます。<画像3>
また、木目や色の濃淡がシミ、傷、溝のように見える物もございますが、これらはチェリー材ならではの特徴となります。
天然木で製作されておりますので、色の個体差がございます。<画像4>
1点ずつ変化に富む天然木の特性と使用して行く中でアメ色に変わって行く経年変化をお愉しみ下さい。
■ハンドメイドについて■
こちらの商品はハンドメイドとなるため、製造過程で傷やスレ<画像5>、曲げ加工による隙間や小さいヒビ<画像6>などが発生しやすい商品となります。
また、稀に内側の切れ端が歪んでいる場合がございます。
これは日本と現地カナダの気候・気温の差、湿度の変化による木材の乾燥により、避けられない状況となります。<画像7>
当店からお届けさせていただく商品はメーカーの検品基準をクリアした良品となります。
予めご確認いただきます様お願いいたします。
天然木は乾燥に弱く紫外線を吸収しやすい素材ですので、
直接日光、エアコンの下などを避け、なるべく湿度の変化が少ない場所に置いてください。
また、定期的に乾いた布で拭き、表面のホコリや汚れを拭ってください。
■キナルからのお願い■
木製品を多く取扱う当店では、木目のご要望や画像での確認依頼を多くいただきますが
全てのお客様の平等性を保つため、個別でのご対応は行っておりません。
皆様のご理解とご了承をお願いいたします。