唯一無二の存在 ミナペルホネン
日本の老舗メーカー「マルニ木工」と世界的テキスタイルブランドのミナペルホネンとのコラボレーションで誕生したマルニ60の特別なソファ。
2500を超えるテキスタイルを生み出して来たミナペルホネン。
数多くのテキスタイルの中でも皆川明氏が特別な愛着を持っているのがこのtambourine (タンバリン)という柄。
2000年に登場してからスタンダードな柄として多くの方に愛されています。
一見シンプルに見える柄ですが、1つ1つの糸の膨らみや形、間隔に違いがあります。
これらは正円では無くフリーハンドで書かれたものをテキスタイルにしているが故。
人間の体が左右対称では無いように、不均一の方が自然に感じ愛せるのでは無いかという思いで作られました。
不揃いがまとまって揃っているように見える。
その絶妙なバランスこそが自然体を感じるtambourineの魅力です。
この特別な記事を使用できるのも確かな品質のソファがあるからこそ実現したと言えるでしょう。
ソファの核心 包まれる座り心地
マルニ60のソファは座面と背もたれで異なる2種類のクッションを使用。
背クッションはふんわりとやわらかなフェザーをロール状の人工綿で包み込んでいます。フェザーとは水鳥の背側に生えている羽毛です。
羽毛の中でも軸に羽毛が付いているものをフェザーと呼び、軸は強く湾曲しています。その為、弾力性に富んでおり、家具のクッションや枕といった耐久性や復元力が重要視されるものに使用されます。
体重を預けた際にゆっくりと沈み込み、包まれる感覚がマルニ60の最大の特徴です。
座面部分は木の板をくり抜き、ゴムベルトを張っています。
それによりお尻の底つき感が無く、心地良い座り心地を体感できます。
そのゴムベルトの上には硬さの異なるウレタン(スポンジ)をフェザーとロール棉で包んだ4層クッションを。
この構造により耐久性と座り心地、吸湿性や保温力、復元力をバランスよく保っています。
オーク材を使用した上質な存在感
マルニ60のソファの木部はオーク材を使用しています。
家具として使われるまでにおよそ100年を要するオーク材はゆっくりと成長する為、密度が高く、固く耐久性に優れています。
そんな貴重なオーク材だけが持つ木目や木の重厚感は独特の存在感があります。
ふと目に入る姿や触れるアーム部分、オーク材の持つ雰囲気をぜひ楽しんでいただけたら幸いです。
ヴィンテージ家具のオーク材は何とも言えない高級感や奥深さがありますが、マルニ60のソファも使い込むことで風合いが増していく、そんな楽しみがあります。
自由度が高い独立型ソファ
マルニ60のソファは一般的には珍しい組み立て式の独立ソファになっています。
初めに1人掛けを購入しても、後ほどアームレスチェアの一人掛けを買い足せばパーツを入れ替えて2人掛け用として使用が出来ます。
1つ1つが分離するので画像のように自由度の高い使い方が出来るだけでなく、模様替えなどインテリアを楽しむうえで重要なポイントです。ライフスタイルに合せた使い方を見つけられる楽しみがマルニ60のソファにはあります。揃えて使用する場合でもソファ同士はベルトで固定が出来るので安心です。
森の王さまオーク材の個性
■虎斑(とらふ)
虎斑は、オークに現れる太く虎の毛のような模様です。他の組織とは光沢が異なり、銀色に輝いているため「銀杢(silver-grain)」とも呼ばれます。模様の正体は、年輪の中心から放射状に配列された細胞郡で、立ち木の時は水や養分の通路・貯蔵器官として活躍していました。
■色むら
木が生長する過程で、変色菌が入る、有色性鉱物などを摂取したことにより、色が黒く変わった材料です。部分的に変色しているため画像のように色ムラができます。変色は腐蝕と違い強度には全く問題のない材料のため、今までは着色して使ったり見えない部分にだけ使っていました。
■白太(しらた)
白太は木材の樹皮に近い部分で、「辺材」とも言われています。活発に新陳代謝をしている部分なので水分や栄養分の含有量が多いことが特徴です。
■入皮(いりかわ)
入皮は、樹幹の中に封じ込められた樹皮です。若木の時に損傷を受けると、傷付いた部分の細胞活動が停止します。生長の過程で、その部分が樹皮とともに材中に巻き込まれていくため、樹皮が閉じ込められたようになります。
■虫穴(むしあな)
虫が木を食べて抜け出た穴です。樹齢の高いオークには、200種類以上の昆虫が生息し、昆虫を食べる鳥類やどんぐりを食べる動物たちと一緒に暮らしていました。虫穴は、木の生長には全く問題のない小さな傷で、他の生物と均衡を保ちながら生きてきた証です。(木材の乾燥工程で、虫や細菌は全て死滅しています。)
■節(ふし)
節は枝が生えていた跡です。木が生長する過程で、幹の中に枝が包みこまれて作られます。節のうち、枝の根元が生きている内に包み込まれ、周囲の組織と密着しているものを生節(いきぶし)、枝が枯れた状態で包み込まれ樹皮などが周囲の組織と密着していないものを死節(しにぶし)といいます。
カラーバリエーション
ミナペルホネンのタンバリン。種類は4色ございます。
貼られている生地は2014年にミナペルホネンより誕生した新しく革新的なインテリアファブリックdop(ドップ)。イタリア語の語源"doppio"=「ダブル」が名前の由来。
由来からも連想できるようにダブルフェイスのモールスキンを使用。
使い込むうちに、表面がすり減り、裏面の異なる色が出てくる生地です。
時間と共に表情を変え、愛着を持って長年使用できる。
より特別を感じさせてくれるファブリックを使用しています。
ちなみにモールスキンの語源は「もぐらの毛皮」。
ふわりと柔らかい繊細な起毛が心地よく、季節を問わず快適に使用できます。
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