ヴィルヘルム・ウォラート(Vilhelm Wohlert)はコペンハーゲンのデンマーク王立芸術アカデミーで建築を学び、1944年に卒業しました。 20世紀のデンマークを代表する建築家のひとりで、特に、ヨーン・ボーと共同で設計したルイジアナ美術館(設計期間1958-1991)は、世界の美術館建築のなかでも傑出したプロジェクトに数えられています。美術館と教会の設計に優れ、コペンハーゲンの聖母教会やロスキレ大聖堂などの修復と改築を手掛け、ドイツでもグスタフ・リューベック美術館、ボーフム美術館などを設計しています。また、2004年にデンマーク重要建築物に指定された、物理学者ニールス・ボーアのサマーハウス(1957)も有名です。